昨年度参加した「平和ツアー 南京・揚州・鎮江 6日」についての<雑感>を紹介して、「平和ツアーの楽しみ方」を紹介したいと思います。
2025年9月15日、例年に比して猛暑の続く京都を抜け出し、到着した南京も京都に劣らず残暑の日々でした。南京は今回で4回目です。最初は上海からの日帰り旅行、2回目は学生引率で約2週間滞在、3回目は博物館を見るためだけの弾丸独りぼっち2泊3日旅、そして今回です。それぞれに南京を訪れた目的が異なるため、改めて新しい南京に出会うことができました。
<雑感1> 一番びっくりしたことは、現地でお世話になった湯さんと張さんが「南京虐殺」事件を結構年齢を重ねるまで「知らなかった」と言っておられたことです。中国の学校教育やマスコミ報道を通じて、日本軍国主義への批判がうんざりするほどあふれている今日ですが、1960~70年代というのは、大躍進とか文革の時代とも重なり、抗日どころではなかったのかしら、、、などと考え込みました。
また、訪れた2つの博物館では館長さんとの懇談という、他ではお目にかかれない機会を得ることができました。現地の素敵な方々との交流、これがこの平和ツアーの第1の魅力です。
<雑感2> 「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」は今回で3回目です。今年は「中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年」ということもあってか、とても人が多かったという印象です。これは「南京利済巷慰安所旧跡陳列館」も同様です。確か2月に訪問した「侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館」もとても混んでいました。以前にも抗日関連博物館は何度も行っていますが、やはり今年は特別な年なのかなと感じます。9月18日、午前10時にサイレンが街中に響き渡りました。10年ほど前に、やはり9月18日に大連を訪れた時も夜9時にサイレンが響いていたのを思い出しました。テレビで「不忘国恥」の四文字を朝から何度も見ました。「九一八」、南京民間抗日戦争博物館で、地元のテレビ局からインタビューを受けたのですが、その時に「九一八のこの日にこの博物館を見学して、どのようなことを感じましたか?」と聞かれました。「九一八を忘れず、歴史を教訓として、中国と日本の人々が民間交流を通して、共に平和な未来を築かなければならない」というような優等生的は回答をしたと思います。中国との友好関係を見つめる時に「九一八」は必須だと新ためて心に留めました。日本の加害の歴史を心に刻み、未来の平和を考える、これがこの平和ツアーの第2の魅力です。
<雑感3> やはり中国は広いなと感じました。いつも私の旅の目的の一つは博物館見学です。(日本国内でも同様ですが。)この旅の2週間前に、満洲里と哈爾浜を旅行していたのですが、そこの博物館で見た歴史は「匈奴、鮮卑拓跋、契丹、女真」による王朝と「漢民族」による王朝との攻防の歴史でした。今回は鎮江博物館が休館だったことはとても残念なのですが、揚州博物館では長江と淮河の間で展開された「呉」「晋」そして「隋・唐」、「宋」にかけた江南の歴史が展示されていました。日本でも郷土史はありますが、多様な民族が織りなす多様で悠久の歴史はやはり中国の魅力です。南京にはとても多くの博物館があるというお話でしたので、また機会を作って再訪したいと思います。そして最後の魅力は、歴史や文化についてしっかり学べるということですね。
